Violin Recording Guide

VIOLIN
RECORDING

繊細で美しいバイオリンを最大限に活かす

結論:バイオリンRECのポイント

マイク:コンデンサーマイク(AT2020〜)で十分。ペンシル型があればベスト。

距離:1〜2m離れた位置。近すぎると弓の擦れが目立つ。

部屋:響きが超重要。フローリングのリビングなど響く場所で。

音源を使う手もあり。最近のストリングス音源はかなりリアル。

マイキング

基本の配置

マイク位置

基本セッティング
  • 演奏者の1〜2m前方、高さは肩〜顔くらい
  • f字孔(音が出る穴)方向を狙う
  • 近すぎると弓の擦れが目立つ
  • 遠すぎると部屋鳴りが強くなる

ジャンル別の距離

クラシック:2〜3m。部屋の響きも含めた自然なサウンド

ポップス・バンド:1m前後。明瞭でミックスに馴染みやすい

ソロ:1.5m前後。バランスの良いサウンド

プロのTIP

バイオリンは演奏中に体が動く。マイクを少し遠めに置いて動きの余裕を確保するか、演奏者に「なるべく動かないで」とお願いする。

録音環境

部屋の響きが命

向いている環境

おすすめ
  • フローリングのリビング
  • 天井が高い部屋
  • 適度に家具がある空間(反響が自然に散る)

避けたい環境

NG
  • 狭い・カーペット敷きの部屋(音が死ぬ)
  • タンス・クローゼットの中(デッドすぎる)
  • 浴室(反響しすぎ)

プロのTIP

良い部屋がなければストリングス音源を使うのも正解。Spitfire、CSS、Hollywood Stringsなど、プロも普通に使っている。

おすすめマイク

高域がキレイに録れるもの

Audio-Technica AT2020

コスパ最強。高域がクリアでバイオリンに合う。ボーカルと兼用可。

¥15,000〜

RODE NT5(ペア)

ペンシル型コンデンサー。トランジェント応答が速くバイオリン向き。ステレオ録音に最適。

¥50,000〜

AKG C451 B

アコースティック楽器録音の定番。繊細で透明感のある音。予算に余裕があれば。

¥58,000〜

マイク選びのポイント

バイオリンにはペンシル型(スモールダイアフラム)のコンデンサーマイクが理想。トランジェント応答が速く、弓の動きを正確に捉えられる。ただしAT2020でも十分きれいに録れる。

ストリングス音源という選択肢

プロも普通に使う手法

音源を使う理由

メリット
  • 演奏スキル不要でプロクオリティのストリングス
  • 部屋の音響問題をクリア
  • 後から修正・編集が自由
  • ソロバイオリンからオーケストラまで対応

Spitfire Audio LABS(無料)

無料なのに超高品質。まずはここから試すべき。

無料

Cinematic Studio Strings

コスパ最強のストリングス音源。リアルで表現力豊か。映画音楽でも使われる。

¥40,000〜

DAW付属音源

Logic Pro、Cubaseなど付属のストリングスでも十分使える。まずはここから。

無料(DAW付属)

プロのTIP

「音源だからダサい」は完全に過去の話。現代のプロの楽曲でもストリングス音源は当たり前に使われている。良い音楽が作れればそれでいい

録音のコツ

良いテイクを残すために

録音レベル

フォルテシモでピークが-6dBくらいになるようにゲイン調整。

バイオリンはダイナミクスが広いので、余裕を持って設定。

ボウイングノイズ

弓の「シャー」という擦れ音が目立つ場合:

→ マイクを少し離す / 斜め上から狙う / 後でEQで5〜8kHzを少しカット

録音前チェック

チェックリスト
  • 調弦は大丈夫か
  • 松脂は適量か(多すぎるとノイズ増)
  • エアコンは切ったか
  • 服の擦れ音は入らないか

プロのTIP

バイオリンは演奏の表現力がすべて。録音で補正できる範囲は限られる。良い演奏を録ることに集中するのが一番。