Final Checklist

提出前
チェックリスト

音源を提出する前に、これだけは確認しよう

提出前の必須チェック

① フォーマット:WAV 48kHz/24bit(指定があればそれに従う)

② ピークレベル:-1dB以下(クリップNG)、ラウドネス-14〜-16LUFS目安

③ ファイル名:半角英数字、スペースなし、曲名_バージョン.wav

④ 複数環境で確認:ヘッドホン、スピーカー、スマホで聴く

ファイルフォーマット

納品に適した形式で書き出す

推奨フォーマット

標準設定
  • 形式:WAV(非圧縮)
  • サンプルレート:48kHz(動画用)または 44.1kHz(CD用)
  • ビット深度:24bit
  • チャンネル:ステレオ

※提出先から指定がある場合は、そちらに従ってください。

避けるべき形式

NG
  • MP3:非可逆圧縮で音質劣化。ミックス後の書き出しには不向き
  • AAC:同上。配信用には使われるが納品には不適切
  • 低ビットレート:128kbps以下は論外

プロのTIP

プロジェクトのサンプルレートと書き出しのサンプルレートは必ず合わせる。48kHzで作業したら48kHzで書き出し。変換すると音質劣化の原因に。

音量・レベル

適切な音量で書き出す

ピークレベル

基準
  • True Peak:-1dB以下(絶対にクリップさせない)
  • 安全マージン:-3dBあれば余裕
  • クリップ(0dBオーバー):絶対NG。音割れの原因

ラウドネス(音圧)

ラウドネスは「聴感上の音量」。LUFS(Loudness Units Full Scale)で測定。

目安
  • YouTube:-14 LUFS
  • Spotify:-14 LUFS
  • Apple Music:-16 LUFS
  • CD:-9〜-12 LUFS(ジャンルによる)

※配信サービスはラウドネスノーマライゼーションで自動調整されるため、過度な音圧稼ぎは逆効果。

プロのTIP

音圧を上げすぎるとダイナミクスが死ぬ。-14 LUFS前後で仕上げておけば、どのプラットフォームでも最適化される。無料のラウドネスメーター(Youlean Loudness Meterなど)で確認を。

ファイル名

トラブルを避ける命名規則

良いファイル名

OK例
  • BandName_SongTitle_v1.wav
  • MaouFes2025_TeamA_Final.wav
  • MyBand_Demo_20250120.wav

避けるべきファイル名

NG例
  • 新しい曲 最終版(2).wav → 日本語・スペース・括弧NG
  • final_FINAL_本当にfinal.wav → 意味不明
  • aaa.wav → 何の曲かわからない

命名規則のルール

守るべきこと
  • 半角英数字のみ(日本語は文字化けの原因)
  • スペースは使わない(アンダースコア_かハイフン-で代用)
  • バージョン番号をつける(v1, v2, Final など)
  • 日付を入れるのも有効(YYYYMMDD形式)

プロのTIP

「Final」と書いてあるファイルほど信用できない。日付やバージョン番号で管理しよう。SongName_v3_20250120.wavのように。

最終チェック

提出前に必ず確認すること

複数環境で聴く

チェック環境
  • モニターヘッドホン:細かいノイズや定位を確認
  • モニタースピーカー:低音のバランスを確認
  • スマホのスピーカー:一般リスナーの環境を想定
  • イヤホン:外出先での聴こえ方を確認
  • 車のオーディオ:低音の出方が変わる

確認ポイント

チェックリスト
  • □ 曲の最初と最後に不要なノイズはないか
  • □ 音割れ・クリップはないか
  • □ 特定の楽器が大きすぎ/小さすぎないか
  • □ 低音が出すぎ/足りなすぎないか
  • □ ボーカルの歌詞は聴き取れるか
  • □ 左右のバランスは適切か
  • □ 曲の最後、余韻が切れていないか
  • □ ファイル名は適切か

プロのTIP

一晩寝かせてから聴き直す。作業直後は耳が慣れすぎていて判断が鈍る。翌日に聴くと「あれ?」と気づくことが多い。

書き出し手順

DAWからの書き出し方法

一般的な手順

ステップ
  • Step 1:書き出し範囲を選択(曲の頭から終わりまで)
  • Step 2:ファイル形式を選択(WAV)
  • Step 3:サンプルレート・ビット深度を設定
  • Step 4:ディザリングを有効に(ビット深度を下げる場合)
  • Step 5:書き出し先とファイル名を指定
  • Step 6:書き出し実行
  • Step 7:書き出したファイルを再生して確認

注意点

よくあるミス
  • 書き出し範囲が短すぎて曲が途中で切れる
  • 書き出し範囲が長すぎて無音部分が続く
  • ソロやミュートが解除されていない
  • マスターにリミッターを挿していない/挿しすぎ
  • 書き出し後のファイルを確認していない

プロのTIP

書き出し後は必ずDAWを閉じてから、エクスプローラー/Finderから直接ファイルを再生して確認。DAW上で再生すると元のプロジェクトが再生されてしまうミスを防げる。

パラデータ(ステム)

各トラックを個別に書き出す

パラデータとは

ミックス済みの2mixではなく、各トラック(ボーカル、ギター、ベース等)を個別のファイルとして書き出したもの。

パラデータが必要な場合
  • 外部のエンジニアにミックス/マスタリングを依頼する
  • リミックスを依頼する/される
  • 映像編集で音量バランスを調整したい
  • 将来的に再ミックスする可能性がある

パラデータ書き出しの注意点

ルール
  • 全トラック同じ開始位置:曲の頭から書き出し、タイミングを揃える
  • エフェクトの有無を明記:Dry(素の音)かWet(エフェクト込み)か
  • ファイル名で内容を明示:Vocal_Main.wav, Gt_L.wav など
  • フォーマットを統一:全て同じサンプルレート・ビット深度で

プロのTIP

パラデータは「Dryとウェット両方」書き出しておくと便利。エンジニアが自由に音作りできるし、自分で再ミックスする時にも役立つ。

提出前最終チェックリスト

これを全部確認してからSubmit!

FINAL CHECKLIST
  • □ ファイル形式はWAV 48kHz/24bitか
  • □ ピークレベルは-1dB以下か
  • □ 音割れ・クリップはないか
  • □ ファイル名は半角英数字のみか
  • □ ヘッドホンで確認したか
  • □ スピーカーで確認したか
  • □ スマホで確認したか
  • □ 曲の最初と最後は適切か
  • □ 書き出したファイルを再生して確認したか
  • □ 一晩寝かせて聴き直したか

お疲れ様でした!

全部チェックできたら、自信を持って提出しよう。完璧を目指すより、期限内に提出することが大事。次の作品でさらに良くすればいい!